国指定史跡 小牧野遺跡環状列石保存修理業務
- 所在地:青森県青森市
- 設立主体:青森県青森市
- 完成年度:平成20年(2008)
- 業務範囲:遺跡保存修復
全国的にも非常に珍しい石の組み方「小牧野式環状列石」の保存修理
小牧野遺跡(こまきのいせき)は、青森県青森市で発見された縄文時代後期前半に作られた遺跡で、三内丸山遺跡の南に位置します。
1989年(平成元年)に、青森山田高等学校の遺跡発掘クラブが環状列石を発掘し、
1990年(平成2年)から青森市教育委員会が調査を受け継ぎ、竪穴式住居跡、湧水遺構、当時の墓などを発掘し、
1995年(平成7年)3月17日には国の史跡に指定されました。
環状列石とは、石を環状に配置した古代の遺跡のことで、ストーンサークルとも言われています。
小牧野遺跡の環状列石は細長い石を縦横に並べる独特な石の組み方をしており、この並べ方の煩雑さから、
全国的にも非常に珍しく「小牧野式」と呼ばれています。
なお、三内丸山遺跡でも同様の遺構が発見されているため、何らかの関連を示唆する声もあります。
当社で行った「列石の隙間埋め材事前配合検討」「列石崩落防止処理」「今後の保存に向けた表面硬化処理試験」をご紹介いたします。