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岐阜市科学館 「静電発電機」ほか展示装置製作

  • 所在地:岐阜県岐阜市
  • 設立主体:岐阜県岐阜市
  • 完成年度:平成18年(2006)
  • 業務範囲:展示装置製作

「身近な不思議」を楽しみながら学習できる展示装置
岐阜市科学館は、物理法則や科学技術、郷土の自然に関する参加体験型展示をはじめ、プラネタリウムや天文台等を備えた総合科学館です。その中で当社は、第2展示室の「静電発電機」と第3展示室の「どこから聞こえる(超指向性音響システム)」の展示装置製作を担当させて頂きました。

「静電発電機」
ハンドルを回して円盤を回転させると、静電気が発生し、3種類の実験器具で静電気の様子を観察することができます。
電気力線やハミルトン飛車の回転、放電現象の様子を確かめ、発電の仕組みや静電気の性質を学習できます。

3種類の実験器具のうち左側は、ファラデーによって発明された「電気力線(正の電荷から出発して負の電荷で終わる曲線)」の様子を視覚的に表現する装置です。 中央は、静電気が溜まると、先端の尖ったところで起こる尖端放電(コロナ放電)によって電気風と呼ばれる風が発生し、飛車が回転する実験装置で「ハミルトン飛車の回転」と呼ばれています。 静電気とは、物体に電荷(物質や原子・電子などが帯びている電気・その量)が蓄えられる現象、および帯電した電荷のことで、雷は雲に 蓄えられていた静電気によって引き起こされる放電現象です。空気が乾燥する時期に、摩擦などによって生じ物体に蓄積された電荷が バチッ!と音を立てることを単に「静電気」と言いますが、正確には「静電気の放電現象」で、右側の装置は「放電現象」の実験器具です。

「どこから聞こえる」

超指向性音響システムにより、ごく限られた場所でしか音声が聞こえない、特殊な音場(音や音波の存在する空間)を体験できます。
また、 音の反射により、写真から川のせせらぎが聞こえてきたり、反射板を使って鳥の鳴き声を他の人の方に送ることもできます。通常、音は周りに広がって伝わりますが、超音波を使って音をま っすぐ飛ばす「超指向性音響システム」では天井のスピーカーの 音は床の印(ピンク色)の位置に立った時以外は聞こえません。 また「超指向性音響システム」で作られた音が物体に当たると光 が鏡に反射するように反射し、画面右側のスピーカーから出た音 は、左側の壁の写真に反射し、床の印(ピンク色)の位置に立つ と聞こえます。このシステムはごく限られた特定の人にだけ情報 を伝えるために開発されました。

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