3D文化財事業製作実績

新地町人骨レプリカの制作:1

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人骨レプリカの制作:1 腰骨  福島県新地町

完成した腰骨レプリカの両面。
  • 案件名:新地町人骨レプリカの制作業務委託
  • 発注主体:福島県相馬郡新地町
  • 作成協力: 福島県立博物館
  • 業務年度:2024年
  • 業務範囲:3次元計測/3Dデータ作成/レプリカ制作
  •  完成寸法:縦 200mm x 横 350mm x 高さ 100mm程度

三貫地貝塚は、福島県新地町に所在する貝塚遺跡で、昭和27年に日本考古学協会により学術調査が行われました。埋葬された50数体分の人骨と3頭の犬の骨が発見されています。

確認された人骨の一体に、矢じりが刺さった状態の腰骨が見つかりました。矢じりの周辺の骨組織は、増殖していることがわかり、この人物は矢じりが剌さった後もしばらくは生存していたことがわかります。

福島県立博物館の協力を得て、レプリカを製作しました。

矢じりの痕跡箇所。

制作過程

福島県立博物館にて資料の3D計測を行わせていただきました。
3Dデータを紫外線硬化樹脂で出力します。

出力品を修正したレプリカ原型。

原型を型取りしポリエステル樹脂で造形します。
型から脱型した造形品。
彩色した複製品(左)と原資料。

「福島県新地町」については下記のリンクをご参照ください。

https://shinchi.fcs.ed.jp

新地町人骨レプリカの制作:2
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