世界遺産 今帰仁城屋外模型
- 所在地:沖縄県今帰仁村
- 設立主体:今帰仁村
- 開館年度:平成16年(2004)
- 業務範囲:模型設計・製作
設計
今帰仁城跡周辺整備計画図 |
サインとしての立体模型 模型設置をした場所は「ガイダンス広場」と位置付けた、 城跡と周辺資源を結びつける動線の核となるところです。 サインとして「案内」「誘導」「解説」の機能を持たせるだけでなく、世界遺産登録に伴い増加した、 体験学習・見学会・シンポジウム等のニーズにも対応できるかたち。それは立体模型でした。 |
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今帰仁城跡周辺整備計画図 |
踏査の結果、9つの郭からなる今帰仁城の全体像を見渡せるビューポイントがなく、 また、植物に覆われて石垣の高さ、城の広さが捉えにくいという問題点が挙げられました。 |
製作・設置
あえて本物の前に縮尺1/100の模型を置く
地形的要素が大きくその役割に反映されている今帰仁城ですが、城全体を鳥瞰できる場所はありません。
また、急峻な地形ゆえ人が立ち入れない所もあり、グスクの全体像は把握しずらい状況でした。
あえて本物の前に縮尺模型を置くことで城の全体像を掴み、これから見学するルートを考えたり、
また逆に見学後に確認したりなど、史跡のガイダンスとしてさまざまに機能します。
今帰仁城現状航空写真 |
模型完成写真 |
復元建物(マグネット式) |
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仕様 | |
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模型寸法: | W7000×D5100 |
縮尺: | 1:100 |
水平垂直: | 1:1 |
高低差: | EL6.4m~107.3m ≒1009mm |
地形: | FRP製塗装仕上 石積み-概略形状表現 場内平地、地山岩盤 場外エリア-テクスチャー表現 道-掘り込み表現 建物跡-外形凸表現(象嵌) 火の神外形表現(取り外し式) |
方位板: | 模型上一体表現 |
注記: | SUS板エッチング加工 |
基礎: | 鉄筋コンクリート造り 模型周囲本部石灰岩敷き |