歴史体験館の展示製作 I’Museum 市原歴史博物館 歴史体験館
全長約50メートルの屋内に様々な体験型の展示物を製作しました。
◼️ 案件名: 市原市歴史体験施設展示の製作委託
◼️ 発注主体: 千葉県市原市能満
◼️ 所在地: 千葉県市原市
◼️ 完成年度:2022年
◼️ 業務範囲:展示製作
2022年11月に開館予定の市原歴史博物館に隣接する歴史体験館の展示製作を行いました。いつでも歴史体験ができる大型体験スペース『歴史体験館』が全天候型の旧屋内ゲートボール場を活用し、誕生しました。
館内の「竪穴建物の再現」「納屋風建物の再現」「発掘現場の再現」「古墳の再現」などの展示製作と共に「パネル展示用の壁面」や「吊り下げサイン」「館内および屋外のサイン」「解説パネル」なども製作しました。
竪穴建物の再現
約1300〜1500年前の 竪穴土葺き住居をバリアフリーを考慮した造りで再現。全長約11メートル。
市原市内に実在した加茂遺跡から見つかった竪穴住居跡をもとに木組みや内部構造を検討し建てました。
内部には土器などをのせて煮炊きしたかまどを造りました。
納屋風建物の再現
市原市内に現存する釜場や納屋の造りを参考に建てました。ここは民具や農具を展示や、建物の骨組みや構造を見学し「少し昔のくらし体験」をおこなう施設です。
レンガ造りで再現したカマドは市内の釜場で使用されていたものを参考にしています。
日本の伝統技術である左官作業「竹小舞下地」「荒壁仕上」などの技法を駆使し土壁を再現しました。
ものづくり体験広場
円形に木製の柱を配置し様々なレイアウトでものづくりを通じたワークショップがおこなえます。体験広場や、休憩スペースとしてもご利用できます。
「貝輪づくり」や「勾玉づくり」をはじめ、「火おこし体験」や「木挽き体験」「土壁塗り体験」など(一部屋外での体験あり)体験プログラムが用意されています。
発掘現場の再現
市原市西広貝塚の竪穴建物跡を参考に造りました。発掘作業が体験できる施設です。
砂場との仕切り壁の反対側には階段で降りることも出来ます。こちら側には、発掘された貝層断面が示されたプレートが付いています。
古墳の再現
市原市の山倉1号墳をモデルに1/5サイズの前方後円墳を再現しました。地元の房州石を積み重ねた石室の再現や、墳丘盛土断面を表現した版築展示なども行いました。
埋葬時に入口となる箇所の石積み。房州石の特徴でもある色味や穴形状なども忠実に表現しています。
古墳の一部を削り取り、墳丘盛土の断面を色分けなどで表現した版築展示を造りました。
貝層剥ぎ取り 板羽目堰
縄文時代の中頃に作られた妙経寺貝塚のハギトリパネルを展示しました。長さ7.8m高さ2.0m。
市原市西広の養老川にて明治18年から昭和53年ころまで実際に使われていた「板羽目堰」の一部を現物展示しました。
「I’Museum」については下記のリンクをご参照ください。
https://www.imuseum.jp/index.html