3D文化財事業製作実績

福島県 荒屋敷遺跡出土品のレプリカ製作

sl3-min
ホーム > 製作実績 > 福島県 荒屋敷遺跡出土品のレプリカ製作

縄文晩期の貴重な出土品のレプリカ製作  荒屋敷遺跡

「国番号586  編籠残欠」はアクリル製の展示台を製作し、設置しました。

◼️ 案件名:  福島県荒屋敷遺跡出土品レプリカ製作業務

◼️ 発注主体: 三島町長

◼️ 所在地:   福島県大沼郡三島町「三島町交流センター山びこ」

◼️ 完成年度:2022年

◼️ 業務範囲:三次元計測/レプリカ製作

只見川右岸で発見された荒屋敷遺跡。2018年、19万点に及ぶ膨大な出土品のうち、589点が国の重要文化財に指定されました。それには多彩な形態の縄文土器や、狩猟具・装身具などの石製品に加え、赤漆塗りの土器、籠類、縄類といった繊維製品など、縄文時代晩期の漆工・木工技術の水準を示す貴重な資料が含まれています。

その中から漆塗結髪土偶など6点を三次元計測し、レプリカを製作しました。

※福島県荒屋敷遺跡出土品は三島町教育委員会の所蔵品となります。

 国番号134 土偶残欠(漆塗結髪土偶)

W=95×H=82×D70mm。右がレプリカ。
レプリカの背面。
原型からシリコーン型を製作し複製。
採取した色情報をもとに彩色。

 国番号549 櫛残欠(漆塗竪櫛)

W=54×H=48×D10mm。右2点がレプリカ。
原型からの型取り作業。
シリコーン樹脂を使用し、型取り。

 国番号551 櫛残欠(漆塗竪櫛)

W=55×H=25×D7mm。左2点がレプリカ。
計測データを3Dプリンタで出力。
出力品を加工した後、複製します。

 国番号572  縄残欠 (樹皮束に巻かれた縄)

W=147×H=23mm。上がレプリカ。
3Dプリンタの出力品はサポートを除去する必要があります。
加工の終わった出力品を型取り。
彩色途中の細部。

 国番号586  編籠残欠

右がレプリカ。
裏面。W=124×H=133×D20mm(下片)。右がレプリカ。
三次元計測データ。
色情報の採取にカラーチップを使用。

  国番号587  編籠残欠

W=204×H=173×D30mm(編籠のみ)。右がレプリカ。
複製品の細部を加工。
クローズアップ画像も併用し彩色。

「三島町交流センター山びこ」については下記のリンクをご参照ください。

http://www.yuruibata.jp/

厚岸町 神岩チャシ跡竪穴群模型製作事業
 ドイツ・ミュンヘン五大陸博物館所蔵 鳴滝塾模型の調査および記録作成業務